タイトル タイトル

【37】暗闇でも目がチカチカする=視神経の過敏と自律神経のつながり

田口自身の学びと臨床経験を整理し、アウトプットを兼ねています。専門的な内容も含みますが、皆さまの理解と解決の助けになれば幸いです。

暗闇でも目がチカチカするという訴えが増えています。明るい場所だけでなく目を閉じても光の残像がにじむ、点滅するように感じる。これは視神経の興奮性が高まり過敏になっているサインです。長時間のデスクワークやスマホ作業、睡眠不足やストレスで自律神経が乱れ、視覚系に負荷がかかると起こりやすくなります。

視覚は網膜で受け取った情報が視神経を通り外側膝状体へ送られ、後頭葉の一次視覚野で処理されます。同時に上丘などの経路を介して眼球運動系にも影響します。入力が多すぎたり偏ったりすると神経は小さな刺激にも反応しやすい状態になります。これが暗所でもチカチカを感じる背景です。

眼の動きと首の関係も無視できません。眼球運動は動眼神経と滑車神経と外転神経が担い、脳幹と小脳で統合されます。それと連動して首の深部筋や後頭下筋群からの感覚情報が頸髄を介して返ります。目を凝視したまま前のめりで作業を続けると後頭下筋群が硬くなり、首が前へ出てストレートネック姿勢になりやすくなります。その結果、肩や首の筋肉は常時緊張し、さらに視覚系と自律神経へ負荷が重なります。

自律神経との結びつきも強いです。交感神経が優位になると瞳孔は開き、焦点を合わせる筋の緊張が高まります。呼吸は浅くなり胸郭の可動も小さくなります。こうした状態が続くと首こりや肩こり、頭痛、めまい感、睡眠の質の低下へ広がります。視神経の過敏は単なる眼精疲労ではなく、全身状態の乱れの一部として表に出ていると考えます。

視神経のかびんに問題があるのでは?となる次の順で確認と調整を行います。まず視線固定やスムーズパースートやサッカードや輻輳収束の質を確認します。まっすぐに立ったときの頭の位置、上位頸椎のうなずきや回旋、胸郭と骨盤の協調、呼吸の深さを評価します。目を閉じたときの体のふらつきや眩しさの自覚も確認します。

施術はやさしい手技で首肩まわりを緩め、後頭下筋群と胸郭と骨盤の連動を整えます。必要に応じて深部の癒着や拘縮に対して筋や腱を剥がすような強い刺激を加えることもあります。無意味に強い刺激は行いませんが、タッピングだけでは届かない硬さには段階的に対応します。

FNT脳神経整体コースでは視覚と前庭と体性感覚を同時に扱う神経トレーニングを行います。例として、視線を一点にやさしく固定しながら首を数ミリだけ左右に小さく動かす練習で前庭動眼反射の安定を狙います。目の追従と首の微小回旋を同時に行い、頸眼反射の協調を引き出します。呼吸を深めて胸郭を広げながら遠くと近くを交互に見る練習で自律神経の切り替えを促します。単独の刺激よりも同時に小さく組み合わせた方が脳は効率よく正しい動きを学び直します。

日常でできることも大切です。一時間に一度は二十秒以上遠くを見る。画面は目の高さにそろえ首の前傾を減らす。まばたきを意識的に増やす。強い白色光を避け眩しさを抑えた照明にする。鼻呼吸を意識してゆっくり吐く時間を長めにする。就寝一時間前は画面の使用を減らし、部屋を少し暗くして体を休める準備を始める。こうした小さな工夫の積み重ねが視神経の過敏を落ち着かせ、首肩の負担も軽くします。

来店の目安として、目を閉じても光のちらつきが続く。暗い場所で眩しさの不快感が強い。首肩こりと頭痛と眠りの浅さが同時に長引く。このような場合は神経の興奮レベルが高い可能性があります。早めの評価と段階的な刺激設計が回復の近道です。

福岡天神で首こりや肩こりや頭痛や眼精疲労やストレートネックや自律神経の乱れにお困りの方へ。ぐっすり整体 頭の整体 福岡天神院では筋肉だけでなく視神経と眼球運動と首の協調を整える方針で再発しにくい変化を目指します。体を本気で変えたい方は一度ご相談ください。姿勢と呼吸と目の使い方がそろうと、毎日の調子が静かに底上げされます。

 

 






ぐっすり整体 福岡天神院|やさしい神経整体


やさしい整体で、体を本来の動きへ

ぐっすり整体 福岡天神院は、やさしいタッピングを中心とした神経アプローチで、
姿勢・呼吸・体の使い方を整える整体サロンです。
スマホ首・肩こり・頭痛・腰痛などの慢性不調でお悩みの方が、自然な呼吸と正しい姿勢を取り戻し、
毎日をもっと快適に過ごせるようサポートしています。



関連記事

11:00 ~ 21:00
土 11:00 ~ 22:00
日 9:00 ~ 20:00
※水曜定休日

ここに説明文が入ります。ここに説明文が入ります。ここに説明文が入ります。

000-0000-0000 ボタン
RETURN TOP
WEB予約 お問い合わせ