ットする目的も兼ねて執筆しています。専門的な内容も含まれますが、皆さまがご自身の体や神経の仕組みを理解し、お悩み解決のきっかけになれば幸いです。
右膝の痛みと腰椎L1の右側の痛み。ぱっと見ではまったく別の場所の不調に思えますが、神経の視点から見ると、両者の間には深いつながりがあります。とくに、疼くような持続痛と、歩行や動作で走る激痛が共存しているケースでは、「膝だけ」「腰だけ」と局所で考えると本質を見逃してしまうことが多いのです。
膝の痛みを引き起こす神経は腰椎レベルから出ています。腰椎L1から出た神経は腰神経叢を形成し、大腿神経や閉鎖神経へとつながっていきます。これらは大腿前面や膝周囲の筋肉・皮膚感覚を支配し、膝の動きや安定性、痛みの知覚にも深く関わっています。つまり、L1レベルでの機能低下があると、膝の末梢レベルに問題が起きていなくても、膝の知覚や筋出力に異常が出ることがあるのです。
このようなケースでは、膝自体の組織損傷がなくても疼くような神経性の痛みが出ることがあります。神経が過敏化していると、安静時でも痛みの信号が勝手に出てしまい、脳が「痛い」と認識します。逆に、動作時に激痛が走るのは、筋出力と神経の伝達がズレて、膝が本来の動き方を失っているサインでもあります。
また、L1レベルの問題があると骨盤や腸腰筋の出力にも影響します。腸腰筋は股関節の屈曲だけでなく、骨盤と腰椎の安定にも関与するため、ここが弱くなると下肢全体の動きが乱れます。特に、膝の位置が常に外側へ引っ張られる、もしくは内側に落ち込むなどの小さな歪みが積み重なると、膝蓋骨の軌道が変わり、膝蓋靱帯や関節包に過剰なストレスがかかります。これが激痛を引き起こす一因となるのです。
さらに見落とされやすいのが「腓骨筋の緊張」です。膝に問題があるケースでは、腓骨の動きが固くなっていることが多く、それが足首や下腿外側の動きの連動を妨げ、膝のねじれストレスを増大させます。腓骨頭は膝関節と密接に連動しており、ここがロックすると膝の屈伸時に微細なねじれが発生します。長期的に続くと膝蓋下部や関節内の炎症、滑膜刺激を起こすこともあり、慢性化した疼痛の背景になることもあります。
臨床的に重要なのは、「膝が痛い=膝だけ治療」ではなく、「腰椎L1からの神経出力」「骨盤と腸腰筋の連動」「腓骨と足部の動き」といった要素を同時に評価することです。FNT(機能神経整体)では、末梢だけでなく中枢から末梢への神経伝達を整えることで、膝痛の根本的な改善を図ります。
例えば、L1〜L2領域の脊髄前角細胞を活性化するために、体性感覚への刺激(皮膚感覚や二点識別刺激など)を取り入れることで、神経系の興奮性を正常化させます。膝周囲の神経受容器に適切な刺激を入れることで、過敏化した神経の閾値を下げ、疼く痛みを和らげることができます。
また、腰椎L1の右側に問題がある場合、同側の腸腰筋や腰方形筋の出力評価も欠かせません。これらの筋は膝の運動連鎖のスタート地点であり、ここが安定しないと膝に過剰な負担がかかります。筋出力を高めるための呼吸ドリルや体幹コントロールの再教育を行い、神経出力の再構築を促します。
こうした神経系の再教育に加えて、腓骨や足部の動きを改善することも重要です。腓骨頭のモビライゼーションや足底感覚への刺激は、膝関節の軸の安定に直結します。足底からの感覚入力は脊髄レベルで姿勢反射と結びついており、ここを整えることで膝のアライメントが自然と改善されていくケースも多く見られます。
右膝の疼きとL1の痛みは、一見離れた場所に思えても神経系では密接に関係しています。慢性化しているケースほど、神経の興奮性や運動連鎖のズレが背景にあることが多く、末梢だけに目を向けていると改善が遅れることがあります。中枢と末梢の両方からアプローチし、神経出力と関節の連動性を整えることで、これまで取れなかった痛みが軽減する可能性が高まります。
膝の痛みが長引いている方、安静時にも疼くような痛みがある方、腰や骨盤にも違和感がある方は、神経系から見直すことが改善の近道です。当院のFNT脳神経整体コースでは、こうした神経と関節の連携を重視した施術を行い、単なるほぐしでは届かない根本的な改善を目指します。
膝の痛みでお悩みの方、腰と膝の両方に不調がある方は、ぜひ一度ご相談ください。福岡天神のぐっすり整体 頭の整体福岡天神院では、神経から体を整える新しい整体法で、根本的な回復へ導きます。
やさしい整体で、体を本来の動きへ
ぐっすり整体 福岡天神院は、やさしいタッピングを中心とした神経アプローチで、
姿勢・呼吸・体の使い方を整える整体サロンです。
スマホ首・肩こり・頭痛・腰痛などの慢性不調でお悩みの方が、自然な呼吸と正しい姿勢を取り戻し、
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