色付きレンズ(カラーフィルター)を用いて身体反応を評価することがあります。
これは遊びや感覚的なアプローチではなく、視覚入力が中枢神経系に与える影響を観察するための評価・介入手段の一つです。
評価や検査は、過度に構えすぎず、反応を楽しみながら行えることも臨床では重要だと感じています。
近年、赤色光(long wavelength light)が視覚機能および神経系に与える影響について、複数の研究報告がなされています。
海外の研究では、40歳以上の被験者を対象に、赤色光曝露によって視覚機能の改善が認められたという報告があります。
ここでいう「改善」とは、いわゆる屈折異常の改善(視力回復)ではなく、
コントラスト感度(contrast sensitivity)や暗所視(scotopic vision)の向上が中心です。
これは網膜レベル、特に錐体・杆体細胞およびミトコンドリア機能の活性が関与している可能性が示唆されています。
神経学的な視点で見ると、赤色レンズは短波長光(青〜緑域)を遮断し、長波長光(赤系)を優位に通過させます。
この波長選択的フィルタリングにより、
• 視覚刺激の過剰入力が抑制される
• 瞳孔反射および眼輪筋・外眼筋の過緊張が低下する
• 視覚由来の交感神経優位状態が緩和されやすくなる
• 中枢神経系の覚醒レベルが適正化される
といった変化が起こりやすくなります。
身体反応としては、
• 体幹・股関節・肩関節における屈曲パターンの出現が容易になる
• 前屈動作や上肢挙上動作における可動域が拡大しやすい
• 防御的な伸展優位パターンが弱まり、運動出力が滑らかになる
といった反応を確認することがあります。
特に、交感神経優位・過緊張傾向・不安感が強いケースでは、
赤色レンズを装着した状態でのセルフケアや軽いエクササイズを指導することで、
自律神経バランスの再調整(autonomic regulation)を促す一助となる場合があります。
なお、緑色や青色レンズを用いた場合も、視覚入力の質が変化するため反応は変わります。
ただし、これらの反応は
• 年齢
• 視神経・網膜機能の状態
• 脳幹・前庭系との統合状態
• 既存の自律神経バランス
によって大きな個人差があり、すべての人に同一の反応が出るわけではない点には注意が必要です。
このように、視覚入力を介した中枢神経系への介入を整体施術や運動指導に組み込むことで、
筋・骨格といった末梢構造だけでなく、姿勢制御や筋緊張を司る脳の働きそのものにアプローチすることが可能になります。
猫背や巻き肩といった姿勢不良は、単なる筋力や柔軟性の問題ではありません。
それらを持続的に生み出しているのは、脳が選択している姿勢戦略・緊張パターンです。
視覚・前庭・体性感覚を含めた神経系全体の再統合を意識することで、
より根本に近いレベルから身体の変化を引き出すことができると考えています。
やさしい整体で、体を本来の動きへ
たぐち整体 ぐっすり 福岡天神院は、やさしいタッピングを中心とした神経アプローチで、
姿勢・呼吸・体の使い方を整える整体サロンです。
スマホ首・肩こり・頭痛・腰痛などの慢性不調・自律神経系の不調でお悩みの方が、自然な呼吸と正しい姿勢を取り戻し、
毎日をもっと快適に過ごせるようサポートしています。