首と肩がすぐ固まる人に共通する「神経のクセ」とは
自律神経・首こり・肩こり・猫背・ストレートネックに悩む方へ
福岡 天神エリアの整体「たぐち整体ぐっすり福岡天神院」田口より
なぜ「首こり・肩こり」はすぐ戻るのか
首こりや肩こり、肩の張り、肩甲骨まわりの重さ。福岡でも天神でも、整体に来られる方の多くがこの悩みを持っています。特にデスクワークの方は「少し楽になっても、翌日にはまた固まる」「マッサージしてもその場しのぎ」という声が多いです。
この「すぐ戻る」という現象は、筋肉だけの問題では説明できません。局所の筋緊張ではなく、脳と神経の側から見た“安全戦略”として体が固めている可能性があります。つまり、身体がわざと首や肩周りを固めるように指令を出しているということです。
私(田口)が行っているFNT(機能神経学的アプローチ)では、首や肩だけを触るのではなく、なぜその緊張が必要だったのかを考えます。これは「揉んでゆるめる」よりも一歩深い考え方です。
首肩を固める「神経のクセ」とは何か
① 位置感覚が不安だと 首まわりは固まる
首・肩まわりの筋肉は、頭を落とさないための最終防衛ラインです。頭は重いので、少しバランスが崩れただけでも脳は「まずい、落ちる」と判断します。そのときに起こるのが、僧帽筋上部や後頸部(首の後ろ)の反射的な緊張です。
ここで重要なのは、バランスを取る情報がどこから来ているかです。人は「目」「前庭(耳の奥の平衡感覚)」「足裏・首の深部感覚(固有受容覚)」など複数の感覚を使って、自分の頭と体の位置を知っています。どれかの感覚が弱いと、別の場所が過剰にがんばることになります。
例えば足裏の感覚が鈍くなると、身体は立位の安定性を失いかけます。その不安定さを補うために、首の屈筋や伸筋など頸部の筋群が緊張し続けることがあります。これは肩こりではなく、「転ばないように首でバランスを取っている状態」です。
② 眼の使い方と首の固さはつながっている
パソコンやスマホを見る時の「視線のクセ」も首こり・肩こりに直結します。目の動きと首の回旋や屈伸は神経的にリンクしており、眼球運動の偏りは首の可動域の偏りとして現れます。
右方向を見るときだけ首全体がガチっと固まる人がいます。これは単に首の筋肉が硬いのではなく、「視線だけで追う」という戦略が使えず、毎回首や肩ごとブロックで回すクセが固定化しているという状態です。
こういうタイプの方は「首のストレッチ」だけでは変わりません。眼球運動そのものを評価・調整していく必要があります。ここはFNTが最も活きる部分です。
③ 自律神経の反応としての肩のすくみ
肩が前に巻き、首がすくんで、呼吸が浅い。これは猫背やストレートネック、巻き肩といった姿勢の特徴としてよく語られますが、神経学的には「交感神経優位の防御姿勢」であることが多いです。
交感神経が優位になると、胸鎖乳突筋や斜角筋などの呼吸補助筋が働きやすくなり、呼吸が胸式に偏ります。胸式呼吸が続くと胸郭は硬くなり、肩甲骨の可動も制限され、首こり・肩こりが固定化します。
つまり「肩こり」は筋の局所的な疲労ではなく、ストレスと自律神経の影響を含んだ全身モードの結果です。福岡・天神の整体でも「朝から肩が重い」「寝ても回復しない疲労感」という方は、この防御モードが切れない状態にあります。
首や肩だけ触らない理由
私は「じゃあ肩を押しますね」というやり方はしません。もちろん筋膜リリースやタッピングも行いますが、同時にこう考えます。
- この人の首・肩を固めさせているのはどこか
- 足裏の固有受容覚は弱くないか
- 眼球運動に左右差はないか
- 前庭系(バランス感覚)が片側だけ鈍っていないか
- 呼吸パターンが交感神経優位で固定されていないか
これらを順番に確認し、「なぜそこが固まっているのか」を一緒に見つけていく。
福岡 天神エリアの整体としては少し変わって見えるかもしれませんが、私はこの考え方が一番しっくりきています。
姿勢は「形」ではなく「神経の使い方」
猫背・ストレートネック・巻き肩・頭が前に出る姿勢。これらは「形」では分かりやすいですが、本質はコントロールの優先順位が片寄っていることです。
身体が「まず倒れないこと」「まず視界を安定させること」など、生き残るための課題にリソースを集中しすぎると、他の動きが犠牲になります。その犠牲になった場所が固まり、痛みとして現れます。
だから私は、ただ「胸を張ってください」では終わらせません。胸を張っていられるだけの安全な土台を神経系に用意するという考え方で整体を行っています。
たぐち整体(福岡・天神)で実際に行っていること
① タッピング
皮膚・筋膜・深部感覚受容器への入力として用います。強い押圧ではなく、「ここは安全ですよ」と神経系に知らせる刺激です。
② 足部や体幹への固有感覚入力
足首や足裏、踵骨・舟状骨などの入力を変えることで全身の安定戦略が変わります。足からの情報が安定すると、首や肩が「守り」をやめる。これは臨床でもよく見られる変化です。
③ 眼球運動・前庭ドリル
眼の動き、頭の小さな傾きに合わせた前庭刺激を行います。左右差や苦手方向を評価し、少しずつ神経入力を整えます。
④ 呼吸パターンの調整
交感神経に傾きすぎた呼吸を再教育します。自律神経にとって安全な選択肢をもう一つ渡す練習です。
まとめ
首こり・肩こり・猫背・ストレートネック・肩甲骨の重だるさ。これらは「筋肉が硬い」だけではなく、視覚・前庭・足裏・自律神経といった身体全体の神経のクセによって生じています。
私は福岡市中央区 天神の「たぐち整体ぐっすり福岡天神院」で、この視点をもとに施術を行っています。「一発で全部治る」とは言いませんが、あなたの体がなぜその緊張を手放せないのか、一緒に理由を探すことは本気で行います。
首肩のつらさが長く続いている方、呼吸が浅い方、自律神経の乱れが気になる方。
一度、「筋肉だけでなく 神経の働きから整える整体」を体験してみてください。
たぐち整体ぐっすり福岡天神院 田口
やさしい整体で、体を本来の動きへ
たぐち整体 ぐっすり 福岡天神院は、やさしいタッピングを中心とした神経アプローチで、
姿勢・呼吸・体の使い方を整える整体サロンです。
スマホ首・肩こり・頭痛・腰痛などの慢性不調・自律神経系の不調でお悩みの方が、自然な呼吸と正しい姿勢を取り戻し、
毎日をもっと快適に過ごせるようサポートしています。