ストレートネックと頭痛・肩こり・首こりの関係 ― 胸郭・骨盤・脊ちゅうからみる全身姿勢と神経のつながり
こんにちは、ぐっすり整体の田口です。最近「ストレートネック」や「スマホ首」という言葉を耳にする方も多いと思います。
実はこのストレートネックは、頭痛・肩こり・首こりだけでなく、全身の姿勢や神経の働きにも大きな影響を与える問題です。
今回は、ストレートネックがなぜ不調を引き起こすのか、そして胸郭・骨盤・脊柱といった全身姿勢との関係を専門的な視点から解説します。
ストレートネックとは何か
本来、首の骨(頸椎)はゆるやかな前弯カーブを描いて頭を支えています。ところが、長時間のスマホやパソコン使用、前かがみ姿勢が続くことで、このカーブが失われ、まっすぐに近い状態になるのが「ストレートネック」です。
頭が前方に出ることで首の筋肉が常に引っ張られ、後頭下筋群や僧帽筋上部が過緊張しやすくなります。その結果、頭痛や肩こり、首こりが慢性化するリスクが高まります。
頭痛・肩こり・首こりを引き起こす神経のメカニズム
ストレートネックは単なる骨格の問題に留まらず、神経系にも影響します。特に重要なのが以下の要素です。
- 後頭下筋群と三叉神経の連結:後頭下筋群の過緊張は三叉神経核を刺激し、こめかみのズキズキした痛みや目の奥の不快感につながります。
- 後頭神経の圧迫:大後頭神経・小後頭神経が筋緊張で圧迫されると、後頭部から頭頂にかけての痛みやしびれが起こりやすくなります。
- 前庭動眼反射(VOR)への影響:首の深部感覚と目の動きの連携が乱れると、視界の安定が損なわれ、めまいや頭重感が起きやすくなります。
胸郭・骨盤・脊髄からみる全身姿勢との関連
首の位置だけでなく、胸郭(胸のかご)・骨盤・脊髄のバランスもストレートネックに大きく関わります。
- 胸郭が固まると、呼吸が浅くなり首や肩の筋肉が代償的に働き続けます。
- 骨盤の前傾・後傾バランスが崩れると、脊柱全体のカーブが変化し首への負担が増加します。
- 胸椎の動きが失われると、首だけで頭を支える形になり筋緊張が悪化します。
つまり、首だけを整えても再発しやすいのは、全身姿勢の連鎖が原因であることが多いのです。
当院のアプローチ
当院では、単なるリラクゼーションではなく神経と姿勢の両面から根本にアプローチします。
- 詳細な評価:首・胸郭・骨盤の動き、神経の感度、眼球運動を総合的にチェック。
- ソフトな徒手療法:後頭下筋群や胸椎の可動性を改善し、神経への圧迫を軽減。
- 神経系トレーニング:視線安定トレーニング(VOR)、頸眼反射の再教育、胸郭の呼吸運動など。
このように、筋肉をほぐすだけではなく、神経と全身の動作パターンを組み合わせることで再発しにくい体づくりを目指しています。
まとめ
ストレートネックによる頭痛・肩こり・首こりは、首だけの問題ではなく胸郭・骨盤・脊柱・神経システムの複合的なバランスの乱れから起こります。
当院ではその場しのぎではない根本的な調整を行い、再発を防ぐ体づくりをサポートします。長年の首こりや頭痛、ストレートネックにお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
やさしい整体で、体を本来の動きへ
ぐっすり整体 福岡天神院は、やさしいタッピングを中心とした神経アプローチで、
姿勢・呼吸・体の使い方を整える整体サロンです。
スマホ首・肩こり・頭痛・腰痛などの慢性不調でお悩みの方が、自然な呼吸と正しい姿勢を取り戻し、
毎日をもっと快適に過ごせるようサポートしています。