朝起きた瞬間から感じる頭の重さは、自律神経の乱れ、首・肩まわりのこり、睡眠の質、姿勢のクセなどが複合的に関わっていることが多いです。整体では、首・肩・後頭部まわりの筋緊張を丁寧にゆるめ、滞った血流やリンパの流れを促して頭部への圧迫感を和らげます。特に後頭下筋や僧帽筋が硬くなると頭重感が強まりやすいため、軽い牽引や筋膜リリースでスッキリ感を引き出します。

さらに、噛みしめや歯ぎしりが影響しているケースでは、顎関節や咬筋・側頭筋の調整がポイントです。こめかみやフェイスラインをやさしくゆるめるだけでも、頭の締めつけ感が軽減されることがあります。また、胸郭と腹部を柔らかくして深い呼吸を促すことで、副交感神経が働きやすい状態へ導き、自律神経バランスの回復をサポートします。

姿勢の崩れによる首が前に出る姿勢にも注意が必要です。頚椎・胸椎・骨盤のアライメントを整え、日常で負担の少ない姿勢を取り戻すことで、朝の頭重感が起こりにくい体づくりにつながります。必要に応じて、枕の高さや就寝姿勢、水分・呼吸法などセルフケアもお伝えし、施術と日常ケアの両面からサポートしていきます。

症状の背景は一人ひとり異なりますが、首肩だけにとらわれず全身バランスを整えることで、つらさの出にくい身体を一緒に作っていきましょう。